3回対戦することになる徳山選手は?

でも相手は当時6回防衛している徳山選手ですからね。もちろん勝つつもりでしたが、やはり壁は高いなとも感じてはいました。

それよりも世界戦自体が初めてだったので、練習でも力が入りますし、どのくらい練習したらいいのか加減もわからなくて、試合3週間前くらいにオーバーワークで腰を痛めてしまいました。試合当日は完全に腰は直っていたのですが、2週間以上練習できなかったのがキツかったですね。

判定で負けてしまい落ち込んでいたのですが、ケガさえなく100%の調整ができていれば勝てたんじゃないかとも少し思っていました。試合が終わった日の夜か次の日に会長から「もう一度絶対に挑戦させてやるからな」と言われた時、その悔しさを吹っ切ることができました。

知っての通り次の徳山選手との再戦で世界チャンピオンになれました。自分の予想では苦しい試合で判定勝ちという図式を描いていたので、正直1ラウンドで試合が終わったのは自分でもびっくりしましたね。でもあの時の徳山さんはいつもと違ってガチガチだったような気がしますね。リングに上がった時から表情を見ても冴えない感じはしました。

ムニョス戦と引退については?

最後のムニョスの試合終わった後、川嶋勝ったなという雰囲気が会場にありましたけど、自分としてはちょっとポイント足りなかったかなあと思いました。後日自分がジャッジとしてVTR見て採点したんですけど、ドローだったかなと。でもドローだと勝てないわけですが、日本でやってるから1ポイントくらい勝っててもいいんじゃないかとは思いましたよ。(笑)

ムニョスはそれまで倒された選手が失神してましたから、どんなすごいパンチなんだろうと思っていたんですけど、それほどパンチ効かなかったですね。確かに強いんですけど、予想してたのがスゴかったんでね。それよりも私のムニョスへのボディの方が効いていたと思いますよ。

結局そのリング上で大橋会長が私の引退を発表するわけですが、事前に負けたら引退すると会長とはまったく話をしてはいなかったんですよ。ただ自分の中では年齢的にも最後かなとは決めていましたけどね。試合で負けてリング上で会長が「いいよな」と言われたので「あああれを言うんだろうな」と思ったんで、二つ返事で「はい」と言ったんです。