• 5月6日東京ドーム 4団体世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 井上 尚弥(統一王者、大橋) vs ルイス・ネリ(メキシコ)
  • 5月6日東京ドーム WBA世界バンタム級タイトルマッチ 井上 拓真(WBA王者、大橋) vs 石田 匠(井岡)
  • 5月6日東京ドーム WBO世界バンタム級タイトルマッチ ジェイソン・モロニー(WBO王者、オーストラリア) vs 武居 由樹(大橋)
  • 5月6日東京ドーム WBA世界フライ級タイトルマッチ ユーリ阿久井政悟(WBA王者、倉敷守安) vs 桑原 拓(大橋)

清水 聡 プロ入り表明会見

2016.7.5 大橋ボクシングジム 

(大橋会長)
本日はお忙しいところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。かねてからの噂通り、ロンドンオリンピック銅メダリストの清水選手が大橋ジムよりプロデビューすることが決定しました。昨日大阪の日本ボクシング連盟に赴きまして、山根会長をはじめ執行部の方々に正式に承認いただきまして、正式にプロ入りが決まりました。試合の方はまず7月29日にプロテストを行いまして、9月頃にデビュー戦を予定しております。まずは6回戦から初めて、目標としては2年後に世界チャンピオンにしたいと思います。プロテストに合格してから対戦相手を探すことになります。同じサウスポーでもありますので、松本好二トレーナーが担当します。私を含めて3人で力を合わせて世界チャンピオンにします。
清水選手へ。ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得して4年経ちましたが、プロに転向した理由は?
(清水)
リオ・オリンピックの出場を逃し、引き続きアマチュアで東京オリンピックを目指していこうかと思っていたのですが、あと4年間アマチュアで続けていくのには年齢的にもモチベーションを保てなかったので、新たなステージでプロとしてやっていく決意が固まってきました。そんな時に大橋会長から声を掛けていただきました。ミキハウスをはじめアマチュアの関係者の皆様には大変お世話になりましたので、その恩返しがしたいと考えました。
プロの世界はどのようなイメージを持っていますか?
(清水)
ボクシングですからアマチュア、プロで同じ所もあるだろうし、プロにしかないところもあるだろうし、そのへんは大橋会長、松本トレーナーに教えていただき、ジム内は世界チャンピオンも多く輩出されているので、良い環境で練習できることはありがたいですね。
44年ぶりにオリンピックのメダリストになるなどアマチュアで確たる地位を築いてプロ入りするということで、その自信の程は?
(清水)
44年ぶりにメダルを取ったといっても、ほとんど村田の方がピックアップされていた感じだったのですが、こうして多くの方に集まっていただいてありがたく思っています。自信というよりもとにかくがむしゃらにやるだけですね。
アマチュアとプロの違いは?
(清水)
お金をもらえることですかね。いや冗談です。(笑)

長いラウンドを戦うことやグローブの薄さ、細かいテクニックの違いはあるとは思います。いきなり12ラウンドからでなく、6、8ラウンドと進んでいきますから、徐々に慣れていければ克服できると思いますし、根本的にアマチュアとプロの違いはないと思っています。今の世界チャンピオンもアマチュア出身の選手が多いのもありますので。松本トレーナーからも心配することはないとは言われています。
大橋会長へ。清水選手のボクシングスタイルから見て、どのような長所が生かされてくるでしょうか?
(大橋会長)
まず長身であるという体格の部分。それと左ストレートの強さ。プロとアマの違いと言いますが、私もそうだし、松本トレーナー、八重樫、井上兄弟を見ても、全く関係ないと思いますね。慣れだけですね。一ヶ月もすれば慣れるでしょう。
松本トレーナーへ。これからトレーナーとしてどのような部分を伸ばしていこうと思っていますか?
(松本トレーナー)
会長がおっしゃったように、これだけ長身でパンチがあって、その長所を活かしていって、慣れてくれればと。
清水選手へ。村田選手や井上尚弥選手など同じアマチュアで行動を共にした選手が活躍するのを見て刺激を受けたことは?
(清水)
今までアマチュアの立場で彼らのプロの活躍を見ていて、だた頑張っているなあというぐらいにしか思ってませんでした。まさか自分も同じステージに立つとは考えなかったので、刺激というのではなく、嬉しさのほうがあります。反対に2人に刺激を与えられるようにしたいです。
短期、長期として目標にしていることは?
(清水)
短期的には、本当にがむしゃらに練習して、試合の日程などマッチメイクは大橋会長にすべてお任せしています。私はまだ何もわからないですから。最終目標としては世界チャンピオンになることです。世界チャンピオンにならないとプロ入りする意味がなくなってしまいますから。まだ練習で体がブレたり安定していないこともありますが、徐々に調子を上げていけば必ず手が届くものと信じています。
プロとしてどんなところをアピールしていきたいですか?
(清水)
どんどん倒していくタイプになるのか、防御がうまいボクサーになるのか、プロでまだ試合をやったことがないのでわからないですね。おそらく戦い方もアマチュアとは変わってくると思います。
階級はどのへんで?
(大橋会長)
フェザー級あたりになると思います。
清水選手へ。最後に抱負を?
ここまでやってこれたのは、多くの方の支えがあったればこそと本当に思っているので、今回大橋ジムのスタッフの方にもお世話になりますし、しっかり練習して世界チャンピオンになりますので、今後とも応援の方よろしくお願いいたします。
プロ入りを決意させたものは。どなかからの助言や励ましなどは?
アマチュアでミキハウスと日本ボクシング連盟の方々にお世話になってきたのですが、プロでやってみたいという気持ちも持ち続けていたので、人生は一度きりしかないという自分の気持ちだけでプロ入りの決意をしました。
30歳代でデビューすることの不安は?
競技年齢も上がってきてますし、内山高志さんのように37歳でもバリバリやっている選手もいますから不安というのはありません。練習後に疲れが残るなども全く無いですし。マラソンの選手でも30歳代が主流ですし、体力に関しては問題ではありません。ただ練習量を増やしていかないと落ちていくとは思っています。あとは体のケアをきちんとやっていくことでしょう。